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「捨てない」くらしを実現する。居住者と共につくる、自分にも地球にもちょっといい新しいすまいの価値

2023.07.15

衣服回収

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売って終わり、買って終わりではない、
住めば住むほど魅力が増すレジデンスづくりを目指して
 
「Life-styling × 経年優化」をブランドコンセプトに掲げる三井不動産レジデンシャルと、「地球にコミットする循環商社」ECOMMITが、循環型のライフスタイルを住まいから実現していくための新たな取り組みの一環として、まずは衣類を中心にマンション共用部で居住者から不要品回収を行う「Residence Circular Action」の実証実験を2023年1月27日よりパークアクシス豊洲でスタートしました。

居住者と共に成長し、時間が経つほど魅力が増す新しいすまいづくりを目指し、
くらしにおけるカーボンニュートラルの実現に向けて、将来的には物を捨てない持続可能な循環型レジデンスの仕組みやサービスの構築を目標にしています。
その第一歩となる取り組みが本プロジェクトです。

資源循環を阻む課題
生活者に身近な循環の仕組みが足りていない

現在日本では、回収された衣類の7割が最終的に廃棄され、焼却か埋め立て処分されています。

出典|環境省サステナブルファッションより引用

また、手放す枚数よりも購入枚数の方が多く、一年間一回も着られずにクローゼットにしまわれたままになっている服が一人あたり25 着もあります。

●1人あたり(年間平均)の衣服消費・利用状況

出典|環境省サステナブルファッションより引用

環境省の実施したアンケート結果によると、衣類をごみとして廃棄してしまう理由の殆どは「手間や労力がかからない」からです。保管スペースに困ったり、引っ越しや大掃除などのタイミングで、自分が大事にしていた服を手放す際に、たとえ「もったいない」と思っていても、限られた時間の中ですぐに手放す方法が「捨てる」以外にないことから、ごみとして処分されてしまうという現状があります。

●可燃ごみ・不燃ごみとして廃棄する理由

出典|環境省サステナブルファッションより引用

衣類の大量廃棄を止め、出来るだけたくさんの衣類を回収し再流通させるには、労力や手間をかけずに、生活者にもメリットがある形で再利用・資源化を促す仕組みを構築することが重要になってきます。

不要になった衣類の行き先を見直すことから始める、
くらしに身近なサステナブル・アクション

本プロジェクトは、このような課題の解決に向けて、生活者のくらしに最も近いレジデンスという拠点に、誰でも手間を掛けずに簡単に取り組むことができる循環の仕組みを提供するプロジェクトです。
 
まずは、循環型のライフスタイルの実現に向けたアクションを促すメッセージと共に、不要になった衣類を次の誰かに手渡すことができる衣類回収ポストを設置し、居住者からの回収を行います。
 
同時に、参加者自身にもメリットを感じてもらい、楽しんで参加することができ、何より持続可能な活動にしていくための施策として、くらしにおけるサステナブルな活動やエシカルファッションについて子どもから大人まで学べる本が詰まったブックシェアシェルフ、参加者のアクションがデータとして蓄積され、脱炭素への貢献度を可視化するデジタルサイネージ等を設置し、生活者の意識・行動変容を起こしていきます。


集まった衣類は、ファッションロスゼロ実現を目指した自社サービスである「WEAR to FASHION」の仕組みを使って、リユース/リサイクルへと適正に循環していきます。

自社開発のシステムを活用したトレーサビリティレポートで
回収したモノの行き先やプロジェクトの環境貢献度を可視化
 
生活者や企業が行ったアクションに対して、経過や結果をリアルタイムにデータ(数値)で見ることができる自社開発のシステムも併せて提供しています。
いつ、どのくらいの量が集まったのか、集まった衣類のリユース率/リサイクル率、焼却処分ではなくリユース/リサイクルに回ったことで削減されたCO2排出の削減量などについて、誰にでもわかりやすい形で可視化しています。

居住者と共に育てるサステイナブルで豊かなくらし
 
本プロジェクトを通じたCO2の削減量に応じて、サステイナブルな暮らしを応援する書籍を共用の本棚(ブックシェアシェルフ)に追加していきます。書籍は全ての居住者の方にラウンジスペースで好きなときに自由に読んでいただけます。また、都会のレジデンスの中でも自然を感じてもらえるようなシーズナリーギフトをくらしのアイデアと共に提供していく予定です。

今後の展望
日本初の本格的なサーキューラーレジデンスの実現へ
 
今回の実証実験の結果を踏まえながら、今後はこの仕組みを他物件へと徐々に広げていき、最終的には全ての既存/新規のマンションに導入していきたいと考えています。
また、循環の仕組みだけではなく居住者のライフスタイルを形成する仕掛けとして、
三井不動産レジデンシャルの「くらしのサス活」などと連携して、循環型のイベントやキャンペーンなどの企画/実施も併せて検討していきます。
 
さらに新築物件では、これまでごみとして処分せざるを得なかった生ごみなどの資源についても、くらしの中で循環させ居住者の生活に還ってくるような「循環型のごみステーション」の開発等に設計段階から協働で取り組んでいきます。
 
これからの時代における「持続的なレジデンスの価値」を高め、生活者の皆様が自然に、当たり前に「くらしの中で環境に貢献できる」、街づくりの新しい基準となるような仕組みと仕掛けを創造していきます。

>実施概要
実施期間:2023年1月27日〜
実施場所:パークアクシス豊洲
回収内容:回収ボックス設置による衣類の常時回収
     共用部での回収イベントによる多品目回収(2月11日実施予定)